書評ほか ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 2013年9月20日 戊辰戦争で母と姉が自刃した会津の少年・柴五郎の成長を綴る伝記。餓死寸前の生活をしながらも、故郷を薩長に踏みにじられた屈辱を前向きな力に変え、必死に生き延びる。上京後も下男として苦労するが、偶然にも学資不要の陸軍幼年学校の募集をみつけ、陸軍大将にまでなる。故郷や大切な人々を失っても、なお生き続ける強さを教えてくれる。 (佐々木晶二) 石光真人 編著/中央公論新社 693円 AmazonShare this: