九州北部豪雨 再建の動き(2)地元発・生活再建の力をつなぐ支援団体

2017年の九州北部豪雨から、まもなく1年。くらしの再生への努力はまだ継続中です。
そのいくつかを紹介します(『震災リゲインプレス』第25号=2018年5月20日発行)から転載)。

杷木復興支援ベース
杷木復興支援ベース代表の望月文さん

【杷木復興支援ベース

福岡県朝倉市の杷木地区に住む望月文さんは、災害支援やボランティアとは無縁の生活をしていた。だが、九州北部豪雨の被災者のために「みなし仮設住宅」の手続きに仕事で関わり、地元の人々が抱える苦しみに触れることになる。

「何かしなくては」との切羽詰まった想いから最初に作ったのが、地元応援隊「ひまわり」だ。被災農家の果物販売活動は、農家に現金収入をもたらすだけでなく、復興に向かう勇気を与えられるのでは、との想いから始まった。また、仮設住宅と比べても孤独に沈みがちなみなし仮設の住人を対象にカフェや居酒屋を開くなど「住人と一緒に歩いて行く、一緒に踏み出す」(望月さん)活動をしてきた。

さらに「外部からの支援を受けるためにも、まず地元が立ち上がろう」との強い決意で新設したのが、杷木復興支援ベースだ。被災者のニーズを集積し、ボランティア団体や個人とつなぐことで、地域の再生力と様々な外部支援の連携を支援。たとえば重機を使えるグループによる農地復旧や、消防士のグループによる法面(人工斜面)補修など、専門性の高い活動も実現している。

「朝倉を元気にしたい」という個人の想いで生まれた団体が、いま地域の新たな復興拠点としての役割を担おうとしている。

取材・文=加藤久人


杷木復興支援ベース
https://hakibase.wixsite.com/mysite

【支援する】上記サイトでは活動資金寄付を募っているほか、支援物資やボランティアの募集情報も、随時紹介している。

Share this: