ボランティア支援を続けてもらうために。行きたい気持ちを後押しするバス、被災地に走る!

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ひょうご・神戸から熊本地震の被災地を支援している 「ひょうごボランタリープラザ」。
同団体の所長代理を務める鬼本英太郎さんに、 災害ボランティア活動のこと、今の熊本のことを聞きました。

いまや災害の復旧・復興に欠くことができないボランティア活動。ボランティア活動は自由な意思での自己負担が原則だが、その取り組みを後押しする組織がある。「ひょうごボランタリープラザ」もそのひとつだ。

「ひょうごボランタリープラザ」は阪神・淡路大震災の後に、ボランティア個人や組織の活動を支援するために兵庫県によって設立された。災害時だけでなく、平時のボランタリーな活動も支援する。特長的なのは98億円という大きな基金。県の補助金と一般県民の寄付金を原資にしたものだが、この基金の運用益が様々な活動費用に使われている。今回の熊本地震でも、ボランティア活動を希望する県民のために神戸から熊本への直行バスを運行している。

4月15日、前震発災直後及び、本震発生後の18日の2回にわたり先遣隊を派遣し、状況確認と情報収集が行われた。ボランティアが安全で現地のニーズに即した支援をするためには、十分な準備が必要なのだ。支援エリアを益城町に定め、第一回目のバスは4月21日に神戸を出発。この時は防災・復興支援関連NPOのキーパーソンなど20人に絞り、避難所で支援ニーズと避難状況の調査が行われた。第二回目のバスは4月25日、2台で神戸を出発。一般公募のボランティア40人余りが熊本に向かった。26、27日の2日間にわたり、個人宅の家具片付け、支援物資の仕分け、炊き出しのサポートなどが行われた。

そして5月の大型連休。熊本県内、近県、遠方からのボランティアが大勢集まったことは、ニュースでお聞き覚えの方もいるだろう。ボランタリープラザは、あえてその期間を避け、人手が手薄になる5月12日、第三回目のバスを運行。このときは倒壊したブロック塀や屋根瓦の片付けなども行われた。

どの回もボランティアの公募を行うと、十数分で定員に達するという。「兵庫県では災害被災地の支援に駆けつけることが、ある種の文化になっているように思います。今度は私たちが阪神・淡路大震災の時の恩返しをしたいという気持ちの表れです」(鬼本)。大震災の経験から復興支援の歴史も長く、支援のスペシャリストも多く育ってきた。東日本大震災ではボランタリープラザが運行、または助成したバスだけでも、延べ1万人以上のボランティアが被災地に駆けつけ、活動は現在も続いているという。

「これは兵庫県の例ですが、全国各地で状況に合わせた様々な形の支援体制が組まれると良いのだと思います。震災からひと月半。熊本では、今なお8千人近い方が避難所での生活を送っていらっしゃいます。ボランティアはまだまだ必要です。ぜひ現地へかけつけてあげてください。その際は、助け合いのコミュニティに入って一緒に困難を打開するという姿勢を忘れずに。下調べ、身のまわりの準備と作法が大切です。復興支援は長丁場。これからもひょうご・神戸から被災地にかけつけたい、支援したいという気持ちを実際の活動につないでいきたいと思います」(鬼本)。

文=高木伸哉(編集部)
イラスト=飯川雄大


ひょうごボランタリープラザ

http://www.hyogo-vplaza.jp/

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