家族や友人と確実に連絡をとる方法は? 大規模な災害が発生したとき

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地震や火事、台風といった大規模な災害が発生したとき、避難した先でまっさきに気になるのが身近な人の安否です。いまや携帯電話の普及率は100%を超え、いつでも簡単に連絡が取れる時代ですが、災害時にはアクセスが集中して、携帯電話やインターネットが使えなくなる可能性も大。どこにいるのか、どうしているのかを確実に知るための方法を事前に考えておきましょう。


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電話をかける

電話を使う連絡法でもっとも有効といわれるのが、「災害用伝言ダイヤル」。災害時には回線が優先されるため比較的つながりやすくなります。使い方は、171に電話をかけ、ガイダンスにそって音声を録音、再生するだけ(下記「ここが大切!」も参照)。高齢者や子どもも簡単に使えて、ほとんどの固定電話・携帯電話から利用可能です。なお公衆電話は被災地では通話無料になり、停電時でも使えるので活用しましょう。

ここが大切!
録音時も再生時も、対象となる被災地の方の固定電話番号を入力します(他人に聞かれぬよう暗証番号も設定可)。使い方と共に、事前に確かめ合っておきましょう。録音は1件30秒以内で最大10件、保存は48時間までという制限があるのも、忘れずに。なお他に、携帯電話事業者による災害伝言サービスもあります。


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インターネットを使う。

電話回線が使えないときに、次に考えたいのがネット回線。過去の災害事例を見ても、メールの遅延や通話の輻輳が生じたときに、ラインやフェイスブック、ツイッターなど、一連のSNSは比較的スムーズに利用できたと言われています。また、ウェブ版の安否掲示板ともいうべきグーグルの「パーソナルファインダー」は、東北大震災のときには67万件以上の安否情報を登録。現在は、各種SNSやNHKの安否情報ダイヤル、NTTレゾナントのJ-anpiなどとも連携しています。

ここが大切!
災害に停電はつきもの。電池がなくなれば、せっかくの便利なツールも無用の長物に。ソーラーチャージャーや手動の充電器のほか、スマートフォンを複数回充電できる大容量モバイルバッテリーも要チェックです。また、デマや誤報を拡散しないように、十分に真偽を確かめてから行動することを忘れずに。


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探しに行く。

電話もインターネットも通じなければ、最後の手段として残されるのは実際に探しに行くこと。避難しなければいけないときには、いざというときの安全な避難場所や待ち合わせ場所を事前に決めておけば、会える確率はさらに高くなります。万が一会えない場合は、メモを残しておきましょう。ガムテープなどに直接メッセージを書き、貼っておくこともオススメです。

ここが大切!
連絡が取れない場合、相手の安否が気になりすぐに会いに行こうと考えてしまうかもしれませんが、大きな災害時には道路が分断されていたり、現地が危険な状態にあることも忘れてはいけません。災害発生直後は、むやみやたらに行動しては、逆に自身に危害が及ぶことも。まずは状況をしっかりと把握してから、動くようにしましょう。


高齢者や児童、身障者など、社会的弱者のための緊急連絡カード(おたすけカード)や、会社などで大勢の人に一斉に連絡するための クラウドサービスなど、行政や企業で行っているライフラインの取り組みを、状況に応じてチェックしておくことも忘れずに。

文=猪飼尚司
イラスト=飯川雄大

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