石巻復興支援ネットワーク やっぺす

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世代や背景を超えてつながり合う「やっぺす」の仲間たち(前列左から3人目が兼子さん)。石巻駅前にて。

地域のつながりや活力を復活させる「ひとの復興」は、土地や建物の再建とは違う難しさがある。その中で、ユニークかつ多彩な活動を続けるのが、宮城県の石巻復興支援ネットワーク(やっぺす)だ。 被災後、公園など公共施設が使えず子どもたちの遊び場が不足する中で、仮設住宅団地近くの空き地に「いしのまきわんぱーく」を開設。やがて子育て中の母親を対象にした「おうちしごと」事業や、母子たちが孤立せず集える「Café Butterfly」オープンなど、復興の段階に沿う活動を実行してきた。魅力的な趣味や特技をもつ「達人」を発掘して講座などを行う「石巻に恋しちゃった」事業は、全ての市民に出番と居場所をつくることを目指している。

支援する・される関係を超え、同じ目線で支え合う。そこには、代表の兼子佳恵さんが震災前から抱いてきた共助の想いが息づく。前身となったのは、2000年に立ち上げた「環境と子どもを考える会」。自らも子育てに悩んだ経験から、母親同士が気軽に相談し合える場として育ててきた。震災後に「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」(つなプロ)と出会い、共に「やっぺす」を設立した。

「地域外から訪れてくれる彼らと話す中で、未知のカタカナ語や地域再生の専門用語が出てくると、見栄や自尊心からつい知ったふりをし、こっそりスマホ検索したりしていました。でもあるとき、“それは僕らがここの方言を知らないのと一緒。それって何?と聞くだけでいい”と言われ、自分の殻をひとつ壊せた気がします。変なプライドは自分を守りたいからに過ぎず、誰のため、何のためにこの活動をするのかということに、改めて向き合えた出来事でした」

団体の愛称「やっぺす」は地元の方言で「一緒にやりましょう」の意。その想いは地域を超え、化粧品会社の支援を受けての女性人材育成プログラムや、ぬいぐるみ業者との防災リュック開発(1面参照)など、協働の輪も広がる。「その時々に必要なことにひとつずつ取り込む中で、目指すものが重なる方々とは繋がり合える。そんな4年間でしたが、復興はまだこれから。震災後から復興に奔走してきた方々の疲弊も懸念される今、改めて共に支え合うことが必要だと感じます」。

(内田伸一)


特定非営利活動法人 石巻復興支援ネットワーク やっぺす

Tel: 0225-23-8588
E-mail: info@yappesu.jp
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