行こう! 東北vol.2|岩手県大槌町:今あの町はどんな様子?

復興の進む渚をドライブして  名所と名産を見つけに行こう!

ゆるやかに弧を描いて太平洋に突き出す岩手県の海岸線。その真ん中からやや南のあたりに位置するのが大槌町です。港から続く川沿いの市街地は、高さ10メートル以上の津波に内陸深くまで襲われました。JR山田線は、今も大槌を挟んで釜石駅から宮古駅までが運休中。公共交通は釜石か盛岡からのバスしかありません。車で海を望む港から、ハイキングコースや展望台などもある山側を回るのがおすすめです。

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町のシンボルは「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった蓬莱島(写真①)。大槌湾に浮かぶ緑の小島は、まさに「ひょっこり」のイメージです。津波で損壊した赤い灯台は造り替えられ、港から歩いていける堤防道路も整備中。ただし、港には津波で壊れたままの設備が放置されているところもあれば、かさ上げ工事のトラックが砂煙を上げて行き交うところも。少し内陸の高台に上がってみましょう。戦国時代に山城のあった大槌城跡城山公園(写真②、写っているのは筆者)からは、過去と現在が混在しながら、未来へ向かう町の姿が一望できます。

大槌北小学校校庭に建てられた「福幸きらり商店街」は2階建ての仮設店舗に約40店舗が入り、町の名産品を一度に見て回ることができます。屋台居酒屋「みかドン」ではとれたての魚介をたっぷりのせた海鮮丼 (写真③)を、「大坂屋菓子店」では鮭の形の銘菓「さけ最中」をどうぞ。

街の東側にあるのは、井上ひさしの小説のモデルになったユニークな名前の吉里吉里地区。7月に海開きした吉里吉里海岸からは太平洋の絶景が見渡せます。海沿いの三陸浜街道(国道45号線)を北上するなら「さんずろ家」のイカめし(写真④)や「きりきり善兵衛本店」の磯らーめん(写真⑤)など名店の味もチェックしましょう。

街道を引き返して、宿泊時などに必要なものがあればショッピングセンター「シーサイドタウンマスト」でひと通りそろいます。その近くにたたずむプレハブの建物は「小川旅館・絆館」(写真⑥)。駅前にあった老舗旅館が被災、廃業の危機を乗り越え、場所を移して再開されました。女将さんたちが食べきれないほど用意してくれる海の幸と地酒を味わうと、町の復興を心から願わずにいられません。

(関口威人)

※情報はすべて2015年8月末現在


  1. 蓬莱島
  2. 大槌城跡城山公園
  3. みかドン(福幸きらり商店街内) 大槌町大槌23-9 Tel. 090-2362-9873
  4. さんずろ家 大槌町吉里吉里13-9-22 Tel. 0193-44-2413
  5. きりきり善兵衛本店 大槌町吉里吉里13-1-314 Tel. 0193-44-2222
  6. 小川旅館・絆館 大槌町小鎚26-131-1 Tel. 0193-42-2628

大槌町への行き方
  • 車:東北自動車道の花巻JCTから釜石自動車道に入ると、東和ICから無料区間が続き、遠 野や釜石を経由して2時間ほど。東北新幹線 北上(きたかみ)駅でレンタカーを借りてまっ すぐ東へ向かうのもスムーズです。
  • 公共交通機関:東北新幹線新花巻駅からJR釜石線で釜石駅へ。岩手県交通の路線バスに 乗って約25分。東京からは池袋駅西口発の夜行高速バス「遠野・釜石号」(岩手県交通)が、 大槌町まで直通(「大槌バイパス(ローソン前)」「吉里吉里一丁目」の2カ所で停車。全席 予約指定制、大人片道9,250円)。
    →岩手県交通 Tel. 019-654-2141 http://www.iwatekenkotsu.co.jp
大槌町観光を知るなら!

大槌町観光ポータルサイト(大槌町観光物産協会)
→ Tel. 0193-42-8725  http://www.otsuchi-portal.jp

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