前浜マリンセンター

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気仙沼市本吉町・前浜地区の集会場は、ふるさと祭りや住民の文化活動発表会「おらほのとっておき」の会場として、また「大漁唄い込み」や虎舞などの文化芸能活動、通常の集会や協議の場として、とても高い頻度で活用されていた。2011年の「おらほのとっておき」は、震災で集会所も流され、住民の多くが被災して延期を余儀なくされたが、仮設の集会所で開催を実現。パンフレットには「震災前に普通にやっていたことを、震災後にも普通にやることが、私たち自身、そして皆さん方にとって『明日の勇気』になる」と記された。

「集会所に集うこと、顔を合わせて話し合うこと、共に何かを作り上げることを大切にしていた前浜では、被災直後にもかかわらず集会所の再建を望む人が大勢いました。震災年の秋には住民主体の建設委員会が立ち上がり、行政・支援者と協働しつつ、自分たちらしい新集会所作りを目指しました」と、東京からのIターン直後に震災に遭い、地域の若者代表の一人として委員会のブログ等を担当する畠山友美子さん。

建物の建設過程でも住民参加にこだわり、外壁となる杉板を焼く作業や漆喰塗り、上棟式で撒く餅づくりや仕上げの柱磨きなど、子供から高齢者まで力を合わせた。さらに支援団体や協力企業、各地からのボランティアも作業に加わり、また避難所生活の時期から物資支援を続けていた山形県最上町黒沢地区・赤倉地区の住民との交流も進んだという。再建プロジェクトを機に、人と人のつながりは広がっていった。

こうして2013年9月に新集会所「前浜マリンセンター」が完成。現在は同地区の自治会関係での使用の他にも、ボランティアの拠点、近隣地区の趣味の会、他地区の集会など、以前の集会所よりさらに幅広く利用され、より多くの人にとって「明日の勇気」を生み出す場になっている。

(押野美穂)


前浜マリンセンター

Tel:080-1849-9297(畠山)
http://ameblo.jp/maehamacommunitycenter/

※住民自身で伐採した地元材や、最上町から寄贈された大黒柱など、天然木材が気持ちいいコミュニティセンターを見学できます。問い合わせは上記連絡先まで。

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