かながわ311ネットワーク 復興応援ボランティアバス

1-かながわ311-海べの森号2

「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」は、東日本大震災当日の神奈川の帰宅困難者約300名のサポートに始まり、時々刻々と変わっていく被災地の状況に応じ、救援物資の搬送、避難者への援助などを行った。4月9日からは、ボランティアバス(以下、ボラバス)を岩手の陸前高田市、大船渡市に派遣。この時は、思い出の品々を回収、洗浄、整理する思い出探し隊を被災地まで運んだ。以後、ボラバスは2013年3月までに宮城、岩手の両県に371台、延べ1万1333名のボランティアを被災地に運び続けた。被災地に行きたいが足のない人、宿泊先などの目処が付けられず二の足を踏んでいた人たちに、被災地支援のためのサポートを行ってきた。

2013年3月末、この事業が規定の2年間の活動期間を終えた後、ボラバスの活動を引き継いだのが「かながわ311ネットワーク」だ。現在では月に1~2便と規模は縮小している。例外はあるものの、金曜夜に東京、横浜を出発し、日曜朝に戻ってくる。学校や会社を休む必要がないことから、参加者は高校生から中高年まで広範にわたる。中には、修学旅行中に教師の許可を取ってボラバスに参加した静岡の高校生や、教師が16名の生徒とともに参加した例などもある。

最近は「海辺の森を作ろう」の活動に絞り、植樹のための苗木の植え替え、草取りなどの作業を行う。同時に、被災者の話を聞いたり、復興の状況を視察したりといった学びの時間を確保している。参加者からは「気仙沼に来てみるまでは他人事だったし、自分にできることがあるのかな、と思っていた」「自分にできることを考えてみたい」といった声が聞かれるという。

震災から4年目を迎え、世間から忘れ去られている、といった寂寞感を持つ被災者の存在。報道ではまったく見えてこない被災地の実情を目の当たりにした若いボランティアたちの学びは貴重なものだが「彼らが被災地で活動している姿、復興商店街で食事をする姿から、私たちは忘れてはいない、というメッセージを伝えられれば」(かながわ311ネットワーク谷本恵子さん)、被災地を励ます効果も大きいといえるだろう。(加藤久人)


かながわ311ネットワーク

http://kanagawa311.net/
E-mail: info@kanagawa311.net

※活動全体を応援する一般寄付、 目的別の特定寄付などを以下で受け付けている。
http://kanagawa311network.stores.jp/

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