企業の取り組み|P&G ジャパン

P&G-DSC04062
「のびのび遊ぼう!おやこひろば」のひとこま。この他、 東北の物産品を買うことで支える東北物産展(2011、 2012、2013年)なども、社員主導で企画・実践している。

被災地で本当に求められていることは何か? を問い続ける

神戸に本社を置くP&Gジャパン。阪神・淡路大震災では、本社をはじめ、ほとんどの社員が被災したという。日本全国に製品を供給し続けるという企業の使命を果たすため、営業継続に全力を傾ける日々が続いた。一方で、会社として被災者への支援活動も行ったが、自身も被災している中、ボランティア活動を十分にできなかったことに悔いを残す社員もいた。

東日本大震災では、この借りを返すという思いで全社がひとつになった。3月14日には、緊急性の高い紙おむつと生理用品を積んだトラックが被災地に向かい、その後も刻々と変化する現地の需要に合わせシャンプーや洗剤など、2013年2月までに1億3000万円相当の物資を届けた。石巻市でのがれき撤去作業には、多数の社員ボランティアが参加。復興支援に尽力すると同時に、現地のニーズ把握などの情報源ともなった。

会社全体としての支援ばかりではない。事業部単位で、いまできることは何か? ということも考えた。その結果実現したのが、洗剤部門の運営による「アリエール あなたにエールを。プロジェクト」だ。宮城県多賀城市、南三陸町、石巻市の避難所の洗濯物を預かり、山形県の作業場できれいに洗濯して返すというもの。化粧品部門も、被災者のケアを行う看護士たちにハンドマッサージやメークアップなどの癒しの時間を提供した。

また、2012年には全国の3~5歳の子どもを持つ母親にアンケートを実施。被災3県では「子どもの生活に制限や我慢をさせている」「屋外で身体を動かす環境が減った」と答える母親が他県に比べ圧倒的に多かったことを受け、国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと連携し、「のびのび遊ぼう!おやこひろば」などのイベントを開催している。

「P&Gの被災者支援活動の底流にあるのは、社員一人ひとりの『被災者の役に立ちたい』という強い気持ち」(広報・渉外本部社会貢献活動リーダー 筒井ゆう子さん)。

それは、社員の多くが激甚災害の被災者であったことと無縁ではない。また、そうした活動は、自分たちの本業がこんなにも被災者の役に立つのだ、という社員の誇りにもつながっている。さらには、社外での活動で得られた「この会社にはこんな人がいたんだ」という発見。これらが社内の人間関係にも好影響をもたらしている。社会への貢献活動が、社員の成長を促し、社内の結束を強くするという副産物をもたらした好例といえそうだ。


P&G ジャパン

http://jp.pg.com

東日本大震災に関するP&Gの取り組み

http://jp.pg.com/shien

Share this: